第十二回
Dialogu
ダイアローグ
土 地 / 記 憶 / 物 語 / ヴ ァ ナ キ ュ ラ ー
2022年10月08日(土)~2023年01月09日(月)
「田の浦は山の頂まで小さな段々畑が開墾されている。昔から「田ノ浦千軒段千間」という言葉が残っているように昔は大変栄えていたらしい」
小豆島の民俗より p124 (岡山民俗学会・香川民俗学会発行 昭和四十五年)
今年になって、田の浦をたびたび訪れるようになりました。カメラを抱えて山道に入り、微かに残る径へと分け入り、
人が居なくなった家や猪に
荒らされて崩れてしまった石積み、径を歩く人を導くみちしるべ、木々が覆うかつての生活の道など、
土地の生活の痕跡を辿り歩く一方で、ここで
暮らしてきた人たちの話を聞き、そして先人達が遺した文献を頼りました。
残された物と語られる事を照らし合わせながら、集落と対話してゆくと、土着性と共に私たちの生活そのものを取り巻き、
積み重ねてきた時代
性が立ち上がってきます。展覧会「Dialogue ダイアローグ」は写真や映像を通して土地と人々の歴史と記憶をめぐり、
ヴァナキュラー*を通して同時代性を見つめるため
の展覧会です
安岐 理加
小豆島土庄町生まれ
2010年瀬戸内国際芸術祭参加。2010年より2013年まで東京神保町のオルタナティブスペース「路地と人」のメンバー。2012年より拠点を瀬戸内の豊島に移し「てしまのまど」を設立。以降個人としては地域文化の記録と表現活動に取り組み、てしまのまどの活動としては、喫茶部経営とともにアーティストインレジデンス、展覧会、ワークショップなどの活動を行う。2019年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に在学、2020年3月修了。
人々の暮らしと共に残された事物を背景の社会状況と共にリサーチを重ね、現代社会との繋がりとともに解釈し、映像メディアを主に扱い、視覚化し表現する作品を制作している
過去の企画展
第一回 | 2017年04月29日~2018年01月10日 | 永瀬正敏 写真展『flow』 ~from“ RADIANCE~光~”a film by Naomi Kawase~ |
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第二回 | 2018年03月01日~2018年07月01日 | 岬の分教場回顧録 池田正輔展 |
第三回 | 2018年07月21日~2018年09月30日 | 親子アートユニット アーブル美術館「大贋作展」 |
第四回 | 2018年11月03日~2019年01月06日 | 見たい!食べたい!会いたい! 島で暮らす7人の女性が撮る小豆島 小豆島カメラ写真展 2018-2019 |
第五回 | 2019年03月23日~2019年06月30日 | Artists Stories『Focus』 vol.1 「A village of stories ~物語達の村~」増田 将大 |
2019年07月19日~2019年09月30日 | Artists Stories『Focus』 vol.2 「帰還Ⅰ」岡田 成生 |
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2019年10月12日~2020年01月19日 | Artists Stories『Focus』 vol.3 「A blank of one hundred」團上 祐志 |
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第六回 | 2020年01月26日~2020年03月22日 | いろいろころころ ~石ころDOTART~ / なかがわ ゆきこ |
第七回 | 2020年03月28日~2020年05月31日 | 安部朱美創作人形展 昭和を綴る物語 -絆- |
第八回 | 2021年03月20日~2021年09月30日 | 大妖怪運動会記念館 |
第九回 | 2021年10月16日(土)~12月5日(日) | 猫と世界を考える2021 ~Think About The World With Cats~ |
第十回 | 2021年12月18日(土)~2022年4月17日(日) 2023年1月21日(土)~4月9日(日) |
小豆島を楽しむ人々 |
第十一回 | 2022年04月23日(土)~2022年09月25日(日) | AO |
第十二回 | 2022年10月08日(土)~2023年01月09日(月) | Dialogu ダイアローグ |
第十三回 | 2023年04月22日(土)~2023年07月2日(日) | 山本タミヱ展”タミ絵” |
第十四回 | 2023年07月15日(土)~2023年10月1日(日) | 影絵芝居「福田うみやまこばなし」3年間の記録 |
第十五回 | 2023年10月14日(土)~2024年1月8日(月) | 柴田早穂 紡ぐ記憶 |
第十六回 | 2024年04月27日(土)~2024年9月1日(日) | 六からかい上手の高木さん 特別展 |